2004年 05月 08日
◇◆◇週刊マルヒニュース◇◆◇(2002.5.20 vol.2) |
■カヌチャ・ヒルト・コミュニティ
沖縄の名護市に定年後の「人生最良の時(="Good Time")」(高齢福祉先進国デンマークで壮年期から老年期を表す言葉)を過ごすための街「カヌチャ・ヒルト・コミュニティ」の建設が、沖縄サン・ビーチ開発(株)、(株)カヌチャベイリゾート、(株)ハンディネットワーク・インターナショナル(以下HNI)らにより進んでおり、一部はすでに稼動しています。
いわゆる特別養護老人ホームのような「施設」だけの建設ではなく、余生を過ごすための「街」全体を新しく創ってしまおうという日本初の試みだそうです。83万坪の敷地に「居住ゾーン」「医療・介護ゾーン」「レジャー・アメニティ・ゾーン」「タウンライフゾーン」などのエリアが設けられ、住居、病院、飲食店舗、銀行、図書館、ゴルフ場などが完備するという予定(第4工期:2007年8月完成)。米国では、すでにアリゾナ州フェニックスやフロリダ州オーランドなどに同じような「街」があるそうです。さすが、スケールの大きい国です。
スケールの大きさと、高齢者福祉に付随しがちな「暗さ」が感じられないことが、個人的に気になっていたのですが、思い切って「カヌチャGTIクラブ」の会員(無料)になることにしました。先日、早速、機関紙「GoodTime」が届きました。色鮮やかな美しい機関紙です。
【カヌチャ・ヒルト・コミュニティ】
http://www.goodtime.ne.jp/
■メディアの深読みⅠ「伊のインスタント似顔絵機人気」
『日経トレンディ』5月号(287頁)によると、イタリアでは自動スピード似顔絵機械「ミケランジェロ」が若者の間で流行っているそうです。大都市の駅に設置されており、基本的な操作はインスタント証明写真やプリクラを撮影するのとほとんど変わらないとのこと。
コインを入れて4枚写真を撮影した後、そのうちの1枚を選択。そして、作風(油絵、水彩、チョーク、パステル)、彩色(モディリアニ風、ルノワール風、ドガ風、ゴッホ風など)を指定すると、作画が始まり、待つこと1分半でA4サイズの似顔絵が出来上がるらしいです。
つまり、いったん撮影した「写真」を「線画」に戻し、それに色をほどこしていくという逆転の発想がこのビジネスのアイデアです。値段は1枚2・5ユーロ(約290円)で本物の似顔絵の約10分の1。ブームが去ったら普通の証明写真機にも転換可能という商売の手堅さ。ローマを本拠地とするスピード証明写真機メーカー「デデム社」の製品です。
そう遠くない将来日本でも一時期は流行るのではないかと想像します。しかし、イタリアだけでなく、日本でもすぐに廃れるでしょう。似顔絵の本質は実は「似ていないこと」にあるのではないかと思うからです。そして、どんなものが出来上がるか「予想ができないこと」にあるのではとも思うからです。
公園で似てない似顔絵にふてくされる彼女をなだめるとか、異国の人が描く似顔絵に別の自分を発見するとか、そういう人生の楽しみを似顔絵機械は人間からは奪えないでしょう。ともかく、このイタリアのインスタント似顔絵機、メディアの行く末を暗示しているようで気になりました。
沖縄の名護市に定年後の「人生最良の時(="Good Time")」(高齢福祉先進国デンマークで壮年期から老年期を表す言葉)を過ごすための街「カヌチャ・ヒルト・コミュニティ」の建設が、沖縄サン・ビーチ開発(株)、(株)カヌチャベイリゾート、(株)ハンディネットワーク・インターナショナル(以下HNI)らにより進んでおり、一部はすでに稼動しています。
いわゆる特別養護老人ホームのような「施設」だけの建設ではなく、余生を過ごすための「街」全体を新しく創ってしまおうという日本初の試みだそうです。83万坪の敷地に「居住ゾーン」「医療・介護ゾーン」「レジャー・アメニティ・ゾーン」「タウンライフゾーン」などのエリアが設けられ、住居、病院、飲食店舗、銀行、図書館、ゴルフ場などが完備するという予定(第4工期:2007年8月完成)。米国では、すでにアリゾナ州フェニックスやフロリダ州オーランドなどに同じような「街」があるそうです。さすが、スケールの大きい国です。
スケールの大きさと、高齢者福祉に付随しがちな「暗さ」が感じられないことが、個人的に気になっていたのですが、思い切って「カヌチャGTIクラブ」の会員(無料)になることにしました。先日、早速、機関紙「GoodTime」が届きました。色鮮やかな美しい機関紙です。
【カヌチャ・ヒルト・コミュニティ】
http://www.goodtime.ne.jp/
■メディアの深読みⅠ「伊のインスタント似顔絵機人気」
『日経トレンディ』5月号(287頁)によると、イタリアでは自動スピード似顔絵機械「ミケランジェロ」が若者の間で流行っているそうです。大都市の駅に設置されており、基本的な操作はインスタント証明写真やプリクラを撮影するのとほとんど変わらないとのこと。
コインを入れて4枚写真を撮影した後、そのうちの1枚を選択。そして、作風(油絵、水彩、チョーク、パステル)、彩色(モディリアニ風、ルノワール風、ドガ風、ゴッホ風など)を指定すると、作画が始まり、待つこと1分半でA4サイズの似顔絵が出来上がるらしいです。
つまり、いったん撮影した「写真」を「線画」に戻し、それに色をほどこしていくという逆転の発想がこのビジネスのアイデアです。値段は1枚2・5ユーロ(約290円)で本物の似顔絵の約10分の1。ブームが去ったら普通の証明写真機にも転換可能という商売の手堅さ。ローマを本拠地とするスピード証明写真機メーカー「デデム社」の製品です。
そう遠くない将来日本でも一時期は流行るのではないかと想像します。しかし、イタリアだけでなく、日本でもすぐに廃れるでしょう。似顔絵の本質は実は「似ていないこと」にあるのではないかと思うからです。そして、どんなものが出来上がるか「予想ができないこと」にあるのではとも思うからです。
公園で似てない似顔絵にふてくされる彼女をなだめるとか、異国の人が描く似顔絵に別の自分を発見するとか、そういう人生の楽しみを似顔絵機械は人間からは奪えないでしょう。ともかく、このイタリアのインスタント似顔絵機、メディアの行く末を暗示しているようで気になりました。
by maruhi5
| 2004-05-08 12:00
| 週刊マルヒニュース